冬のリスクウォッチ 


CO 一酸化炭素中毒の事故


”目に見えない殺人者”

 

一酸化炭素中毒は火事でなくなる人の半分の原因になっている「目に見ない」「匂いもしない」気体です。

アメリカでは”Invisible killer(目に見えない殺人者)”と呼ばれています。

火災時に発生する毒ガスと呼ばれるものは

 一酸化炭素  二酸化炭素 シアン化水素 アクロレイン

 ホルムアルデヒド 等

がありますが、今月はその中から「一酸化炭素」についてピックアップします。

 

一酸化炭素は血液中のヘモグロビンと結びつくのが酸素より素早く、灰の中で酸素が血液の中にあるヘモグロビンと結びつき、全身に酸素を運ぶ道を邪魔します。

酸素不足になると、まず脳細胞が機能しなくなり意識を失い、そのまま死亡してしまいます。

 

どんな時に中毒が起きるのか?

 

◆換気不足

東京消防庁管区では、一酸化中毒の燃料別原因の56.6%が(七輪、練炭や火鉢などの炭を使用するもの)です。

炉を使用する”茶の湯”や囲炉裏端のような設備など、昔は家に気密性がなく気にすることもなかったかもしれませんが、家の気密性が高まっている現代では換気に十分気を付けなくてはなりません。

 

次いで、26.5%がガス(ガスコンロ、ガス湯沸かし器やガスファンヒーターなど)です。

定期的に機器の点検と清掃を行うことを心掛けましょう。(参考:東京消防庁資料)

 

 

◆大雪時の車内

近年の異常気象、この時期は大雪に注意です。

今月8日に首都圏で10年ぶりの大雪が降りましたが、首都圏の交通網は麻痺し、都会のぜい弱さを露呈させました。

雪かきに追われた方々も多かったことでしょう。

 

さて、その雪かきで一番心配なことは車周りの雪かきです。

北海道などでは知られていますが、普段雪が積もることのない地域では知られていない一酸化中毒です。

自家用車の排気管が雪で詰まっていることに気が付かず、雪かきの間、エンジンをかけて暖房を入れた車の中に人を置いてしまうことです。

雪によって排気管が詰まっていたら、たちまち一酸化中毒になってしまいます。

 

車周りの雪かきを行うときに、車中に人を置いて作業をする場合は、

最初に排気管周りの雪をどかしてからエンジンをかけ、暖房を入れて人を車に入れてください。

参考:東京消防庁資料


Heatng Safety  暖房器の安全


日本では1月が暖房器具による火災発生の一番多い期間です。

 

 

住宅火災は防ぐことができます!

暖房器による火災を防ぐためには下記の事を知って予防することです。

 

◆火災の広がり方はとても速い

何かを持ち出すために取り出したり、電話を掛けたりする暇はありません。

ほんの2分足らずで火災はあなたの命を失わせます。

5分もあれば家全体が炎に包まれるでしょう。

 

◆火災は”Hot”

炎よりももっと危険なのが熱と煙です。

本当に熱い空気を吸ってしまったら、あなたの肺は火傷をしてしまいます。

また、火災は毒ガスを作り出すので、あなたを眠くして避難することをできなくしてしまいます。

 

◆火災は”Dark”

火災により発した煙はあたりを真っ暗にします。

そして、避難路を見えなくしてあなたが逃げ出すのを妨げます。

 

◆火災は”Deadly"

火災によって命を落とす危険があります。

火災はあなたが必要とする酸素を奪い、煙と毒ガスを生み出し、私たちを殺します。

 

◆逃げ遅れを防ぐ

逃げ遅れを防ぐためには、いち早く火災に気が付くことです。

住宅には煙探知器を設置しましょう。

 

◆着衣着火は、窒息消火で消します

すぐにその場で転がって火のついた洋服を床や地面に押し付けると消火します。

 

◆出火後の再侵入は絶対にしない。

例え大事な結婚指輪であっても、取に戻らないこと。火は最初に脱出したときよりも強くなっています。

 ということを学びましょう。

最後に、暖房器具による火災の安全7か条をご紹介します。

 

Be Warm and Safe This Winter!

今年の冬は暖かくして安全に!

 

  • ストーブの周り3フィート(36cm)以内に可燃物を置かない
  • 子供に対して、Kids-free zone(子供侵入禁止ゾーン)を設定し、理解させる
  • 季節の始めに暖房器具は必ず清掃と点検をしてから使用する
  • 長時間部屋を離れるとき、暖房器具は必ず消す
  • 正しい燃料を使うこと。また、火をつけたまま給油はしない!
  • 煙探知器を毎月テストすること
  • 換気に注意すること

 

 

参考:総務省消防庁 火災白書2013年、NFPA Heartin Safety、US Fire Administration  Home Fire Safety

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