夏のリスクウォッチ
水の安全
人間の身体の60%(子供70%)は水でできています。そのためか私たちは水の側ではリラックスして、楽しい時間を過ごせます。
でも水は時として私たちの命を奪うような危険なものでもあります。
●私たちの体は浮きます
溺れそうな危機の時でも、身体をグンと伸ばしてラッコのように仰向けになり、耳に水が入るくらいまで沈むと人間の身体は浮きます。助けを待つことができるのです。
どうして浮くかというと人間の身体の骨と筋肉は水と比較して重いのですが、脂肪が水より軽いので浮くことができるのです。
アメリカでの水泳教室はこのことを教える着衣水泳から始まります。
●ライフガード、ライフベスト
家族や地域でプールや海や川などで遊ぶ時は、
ライフガードの指示に従うこと
バディシステムを使うこと
を教えます。
とはいえ、ライフガードが必ずしもいるとは限りません。大切なのが、バディシステムです。
特定の人と二人一組(バディ)になるのです。バディは必ず二人で行動をしてお互い同士で安全をまもります。もしバディが溺れそうになったら、直ぐに離れて大声で助けを呼びます。
バディにラッコポーズをとるように教えて、決して自分で助けにいきません。浮き輪やポリボトルのような浮くのを助けるものを投げ入れます。抱きつかれたら自分も溺れてしまいます。
また、ボートに乗るときや水の側で遊ぶ時はライフベストを必ず着用することを教えます。日本では自分用のライフベストを持っている子は少ないのですが、このような安全についての意識を植えつけていきます。
さて近年フェリーの船が沈没するという事故が起こっているのは記憶に新しいと思います。
船が沈没しそうになったら、船にあるライフジャケットを身に付け、ボートに乗って避難します。
もしボートにのれなかったら海や川に飛び込み、船から離れて助けを待ちます。その時は出来るだけ皆で集まってください。
お互いくっつくことで温めあうことができますし、励まし合えます。そして大きなグループほど捜索の時に皆に見つけてもらいやすいのです。
このように知恵や技術を学び、楽しい夏の時間を送ってもらいたいと思います。
参考:RedcrossUSA
お勧めの動画を見つけました。
0~6か月の赤ちゃんの水の事故が多いのですが、この動画のように浮くことを練習することで予防になるのです。
是非ご覧ください!
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一般社団法人 RISK WATCH
公益財団法人 市民防災研究所
Risk watch奥田 悦子
Safety Kids いずみ
高知県高岡郡梼原町